レンタルサーバー選びは、「安定性」も重要だけど「対応力」の方が大事
先日、クライアントから「サーバーダウンが怖いから、ここにして」と、シックスコア(現:エックスサーバービジネス)をレンタルサーバーに指定された。
コアサーバーの10倍の価格だと・・・
ネットに書き込まれていた「安定性が高い」との言葉に魅了されたとの事。
たしかに、値段の高いサーバーの方が安定する確率が高いのは間違いない。
じゃあ、「コアサーバーの10倍安定するのか?」と言うと、それはない。
せいぜい1~2割程度。
「法人向けサーバー」+「高額な料金」という点が、お客さんを安心させるのだろう。
しかし、どんなサーバーだって障害は起きる。
試しに、レンタルサーバー名+障害で検索してみるとよくわかる。
1ページすべてに目を通してもらうと分かると思いますが、何かしらの障害は起きてます。
別にシックスコアを悪く言うつもりはありません。
値段が高いサーバーだから、絶対安心とは言えない。
停電したり、インターネットの接続が不安定になったりするのと同じようにサーバーダウンが起きるのは仕方ないこと。
その前提を分かってもらいたいのです。
サーバーだってパソコン、つまり機器です。
サーバー会社がどんなに機器メンテナンスをしっかりしていても、故障することもあれば、ソフトウェアでトラブルこともある。
また、大きな負荷が掛かるサーバー攻撃を受けることだってある。
だから、GmailやAmazonだって繋がりにくくなることがあるし、JRの発券機や銀行のATMといったインフラでさえネットワークトラブルを起こす。
そこで、重要になるのが「サーバー会社の対応力」
トラブル時にサポートに繋がるか?
例えば、突然ウェブサイトに繋がらなくなったとする。
どうするか?
サーバー会社に問い合わせますよね?
しかし、電話しても一向に繋がらない・・・
こういうサーバー会社、多いです。
これが凄く困る。
とにかく繋がらない事には、原因が分からない。
サーバーダウンなら、待つという判断ができる。
もし、こちら側に問題があった場合は、一刻も早く解決して復旧したい。
さらに私の立場からすれば、電話がつながるまでクライアントに説明ができない。
怒りの矛先はこっちに向けられる事も多く、早く原因を特定したい気持ちも強いです。
ちなみに、電話が繋がりにくいサーバー会社にメールで問い合わせてしまうと、ほぼ返信も遅い。
コアサーバーのように「ライブチャット機能」を全てのサーバー会社が導入してくれると助かるんですけどね。
チャットだと待機人数も分かるし、URLなどの情報のやりとりも容易で、回転も速いです。
復旧スピードは早いか?
もちろん、一番大事なのは「復旧スピード」です。
しかし、トラブルの規模によって復旧時間は違いますし、こちら側ではその規模は分かりません。
一時間以内で復旧すれば上出来でしょう。
もし一時間ですら止まることが大きな影響を与えるのであれば、それを前提に止まったときにどうするか?を予め設計しておく必要があります。
とはいえ、レンタルサーバーでできる対策はあまりないですけどね・・・
レンタルサーバー選びの結論
- どんなに値段の高いサーバーを選んでも、障害は「0」ではない
- 大切なのは、サーバー会社の対応力
- もし障害が起きてしまったときはどうするか?事前に対策を考えておく