Chatbaseの使い方(WordPressへの埋め込み)

WordPressへChatbaseを埋め込み



お客さまから「ウェブサイトにChatGPTを導入したい」という依頼を頂きました。

このお客さまのウェブサイトには、WordPressが導入されています。

また、カスタム投稿タイプやカスタムフィールドを用いて、さまざまなカスタマイズを施しています。

よって、「WordPressにChatGPTを埋め込んで、質問された回答はカスタム投稿タイプ・カスタムフィールドに入力してあるデータを元にして欲しい」という依頼内容になります。

しかし予算の都合上、ChatGPTのAPIを用いて、WordPressのDBとマッチさせるスクリプトを作成する余裕はありません。

そこで利用したのが「Chatbase」というサービスです。

Chatbaseでは、ウェブサイトのURLを入力すれば、自動でクロールしてウェブサイトの情報を収集してくれます。

チャットで質問すると、クロールした情報からマッチする情報を探し出し、新たに質問を生成。

その質問をChatGPTに送信し、ChatGPTからの回答を表示してくれる仕組みとなっています。

※仕組みが公開されているわけではないので、あくまで予想です。

URLクロールは失敗

ところが、実際にURLクロールを行ってテストしてみたところ、満足のいく結果とはなりませんでした。

精度が悪いです。

関連記事やソースコードの情報も拾ってしまい、ヘンテコな回答が返ってきます。

一番の問題は、参考になったリンク元のURLを拾ってくれないことでした。

理想は、食べログが導入したChatGPTプラグインのように、質問した内容に沿ったリンク先を簡単な情報を表示したい。

おそらくChatGPTでは、URLをクロールした際、全てテキストデータとして一まとめに取得し、取得元のURLまでは情報として取り込まないようです。

テキストデータの読み込みで成功

結果的にうまくいった方法は、カスタムしたテキストデータを読み込ませる方法です。

WordPressのプラグインを作り、下記のようなXMLチックな構造化データを出力できるようにしました。

Chatbaseに読み込ませたXMLチックな構造化データ



このXMLチックな構造化データをChatGPTに読み込ませることで、完ぺきとは言えませんが、概ね理想としている出力をしてくれるようになりました。

Chatbaseが出力した理想的な結果

プロンプトの設定

プロンプトは以下のように設定しています。

Chatbaseのプロンプト設定



日本語で大丈夫でした。

Temperature(温度)の設定

ChatbaseのTemperature(温度)設定



temperatureは、ロボットの感度みたいなもの。

1に近づくほど自由度が増し、0に近いほど保守的な回答をします。



今回の場合、0だと読み込ませたテキストデータの原型に近い状態で表示される感じになりました。

もっと文章を織り交ぜた感じにしたかったので「1」にしています。



セッティングに関しては、他は特に大きな変更はしていません。

料金プランについて

Chatbaseの料金プラン


私が契約しているのは「hobby(趣味)」プランです。

日本円でだいたい月額2,800円くらいです。


海外サービスの支払いに一枚しか持ってないクレカを使うのは怖かったので、とりあえず先払いクレカ(楽天バーチャルプリペイドカード)を使用しました。

使用して3か月になりますが、異状なし。

Chatbaseは安全なサービスでした、疑ってごめんよ。


正確な料金・プランについては、公式サイトを確認して下さい。